死者は美化される

先日、「考える人」池田晶子さんが亡くなってしまいましたね。
私は初めて彼女の文章を読んだときの印象が悪かったのであまり好きではなかったのだが、先月の17日に図書館に行ったときにふと彼女の本を読んでみようと思い、2冊ほど借りてきた。すると、そのすぐ後(23日)に逝去されたというニュースが飛び込んできたので、とても驚いた。もしかしたら、彼女に呼ばれたのかもしれない。
その後、さらに数冊本を借りてきて読んでいるのだが、彼女の文章は臨場感あふれる語り口調的なものが多いせいか、すぐそばに彼女がいるような妙な感覚に襲われることがある。
そして、今ではすっかり彼女のことが好きになってしまった。それまでは嫌いだったのにもかかわらずだ。やはり、死者は美化されるということなのだろうか。
ともかく、池田さんの御冥福をお祈りいたします。